Nコートパイプ
(ドライタイプ)
速乾水溶性ニスを、STK・STKRに当社独自の技術でコーティングを施すことにより、
乾燥した表面ながら一次防錆・作業性に
優れた製品です。油付き製品の場合の油による
汚れ・ごみの付着や滑り、
また油無し製品の場合の錆の悩みを解消できます。
更にお客様で塗装する際に、大半の塗装の場合、
上塗装が優れ脱脂する必要が無く
直に塗装することができて、
工程の省力にもなります。
また、メッキ塗装する場合にも通常の油付き製品と同じ工程で脱膜処理ができます。
※鋼管塗装方法(特許第4455522号)
浸食性(防錆油との比較)
| 種類 | 状況 | |
|---|---|---|
STK暴露試験(10日間)
|
Nコート | 溶接部局部的な発錆 |
| 防錆油 | 溶接部連続的な発錆 | |
STK暴露試験(5ヶ月)
|
Nコート | 部分的に錆の発生が見られる |
| 防錆油 | 全周にわたり錆発生 | |
STKR暴露試験(1ヶ月)
|
Nコート | わずかに点錆の発生が見られる |
| 防錆油 | 全周にわたり錆発生 |
水溶性ニスの脱膜性

溶融亜鉛メッキの前処理工程は通常の黒皮と同等の条件で脱膜できます。
その他
- 溶接時の臭気や煙の発生状況は、Nコート・防錆油とも有意差が認められません。
- 塩水噴霧試験(16時間)ではNコートが防錆油塗布よりも劣ります。
| 塩水噴霧試験(16時間) | |
|---|---|
| Nコート | 防錆油 |
| 全周にわたり錆発生 | 部分的に錆の発生が見られる |
塗料の上塗性(親和性)
| 塗料の種類 | 上塗性 |
|---|---|
| 塩化ゴム系塗料 | ○ |
| 合成樹脂エマルジョン | ○ |
| ビニール変形エポキシ | ○ |
| タールエポキシ樹脂 | ○ |
| 一般錆止めペイント | ○ |
| 油性系下地塗料 | ○ |
| 合成系下地塗料 | ○ |
| 塗料の種類 | 上塗性 |
|---|---|
| 1液性アクリルウレタン | ○ |
| 2液性アクリルウレタン | ○ |
| フタル酸樹脂エナメル | △ |
| 水性つや有り塗料 | △ |
|
ラッカー系塗料 (使用されるシンナーによる) |
△ |
| 合成樹脂ペイント | × |
| 塩化ビニル樹脂エナメル | × |
※ ○:良好 △:塗装可能であるが付着性が好ましくない ×:不適正
製造可能範囲
STK・STKRに準ずる。