機械構造用
炭素鋼鋼管
<STKM>JIS G 3445
高周波誘導溶接法ですので、
高周波電流の表皮効果および近接効果により、
電流が溶接部に集中します。
そのために溶接性が良く、
鋼管全長にわたって信頼性の高い溶接部が
確保されます。
曲げ加工が容易にできるように、
素材は厳選した鋼管用炭素鋼鋼帯を
使用しています。
化学成分
種類の記号 | 化学成分% | ||||
---|---|---|---|---|---|
C | Si | Mn | P | S | |
STKM 11A | 0.12以下 | 0.35以下 | 0.60以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
STKM 12A | 0.20以下 | 0.35以下 | 0.60以下 | 0.040以下 | 0.040以下 |
STKM 11A | |||||
STKM 12B | 0.25以下 | 0.35以下 | 0.30~0.90 | 0.040以下 | 0.040以下 |
STKM 13B | |||||
STKM 14A | 0.30以下 | 0.35以下 | 0.30~1.00 | 0.040以下 | 0.040以下 |
STKM 14B |
【備考】
- キルド綱であって、かつ、注文者が製品分析を要求した場合、表記の値に対する許容変動値は、 JIS G 0321(鋼材の製品分析方法及びその許容変動値)の表1による。
- 管の化学成分はとりべ分析による。
長さの許容差
切断による区分 | 許容差 |
---|---|
造管切断したもの | +50mm |
-0mm | |
再切断したもの | ±1mm |
【備考】
- 上記以外の許容差を必要とするときは、お打ち合わせのうえ製造します。
- 特にご指定のない場合は、造管切断したものを適用します。
機械的性質
種類の記号 | 引張試験 | 曲げ試験 | へん平試験 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
引張強さ N/㎟ |
降伏点又は耐力 N/㎟ |
伸び% 11・12号試験片 管軸方向 |
曲げ角度 |
内側半径 (Dは管の半径) |
平坂間の距離 (Dは管の外径) |
|
STKM 11A | 290以上 | ー | 35以上 | 180度 | 4D | 1/2D |
STKM 12A | 340以上 | 175以上 | 35以上 | 90度 | 6D | 2/3D |
STKM 12B | 390以上 | 275以上 | 25以上 | 90度 | 6D | 2/3D |
STKM 13A | 370以上 | 215以上 | 30以上 | 90度 | 6D | 2/3D |
STKM 13B | 440以上 | 305以上 | 20以上 | 90度 | 6D | 3/4D |
STKM 14A | 410以上 | 245以上 | 25以上 | 90度 | 6D | 3/4D |
STKM 14B | 500以上 | 355以上 | 15以上 | 90度 | 8D | 7/8D |
【備考】
- 厚さ8mm未満の管で12号試験片を用いて引張試験を行う場合には、伸びの最小値は管の厚さが8mmより減少するごと1mmについて1.5%の割合で表記の伸びから減じたものとし、JIS Z 8401(数値の丸め方)により整数値に丸める。
- 外径40mm以下の管については、表記の伸びは適用しない。ただし、特に必要のある場合には、注文者と製造業者との協定による。
- 12号試験片で引張試験を行う場合は、継ぎ目を含まない部分から採取する。
- 曲げ試験は特に注文者の指定のある場合、外径50mm以下の層に適用し、へん平試験の替わりに行う。
外径・厚さの許容差
区分 | 外径 | 外径の許容差 | 厚さ | 厚さの許容差 |
---|---|---|---|---|
1号 | 50mm未満 | ±0.5mm | 4mm未満 | +0.6mm |
-0.5mm | ||||
50mm以上 | ±1.0% | 4mm以上 | +15% | |
-12.5% | ||||
2号 | 50mm未満 | ±0.25mm | 3mm未満 | ±0.3mm |
50mm以上 | ±0.5% | 3mm以上 | ±10% | |
3号 | 25mm未満 | ±0.12mm | 2mm未満 | ±0.15mm |
25mm以上 40mm未満 | ±0.15mm | |||
40mm以上 50mm未満 | ±0.18mm | |||
50mm以上 60mm未満 | ±0.20mm | |||
60mm以上 70mm未満 | ±0.23mm | 2mm以上 | ±8% | |
70mm以上 80mm未満 | ±0.25mm | |||
80mm以上 90mm未満 | ±0.30mm | |||
90mm以上 100mm未満 | ±0.40mm | |||
100mm以上 | ±0.50% |
【備考】
特にご指定のない場合は、2号許容差を適用します。